経ヶ峯の自然
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2018.08.25
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その名も「学芸員ブログ」です。歴代藩主のこと、霊屋のこと、資料のこと、経ヶ峯の歴史や自然環境、展示・イベントについて発信して行きたいと思います。
皆さまどうぞよろしくお願いいたします。
第一回ということで、瑞鳳殿のある、ここ「経ヶ峯」について少しだけ取り上げたいと思います。経ヶ峯の名前の由来は中世末期に万海上人という徳の高い僧侶が大般若経を埋めたことから称されたといわれています。万海上人は経ヶ峯に観音堂を営み、またその傍らへ埋葬されました。
時代が下り、政宗公が七十年の生涯を閉じると、遺言によってここ経ヶ峯に埋葬されることになりました。人足たちが墓を掘っていると、地中からは袈裟や錫杖などが出てきました。どういう偶然かその場所は万海上人の埋葬地だったのです。万海上人は実は隻眼であったとされ、政宗公はその生まれ変わりともいわれていたそうです。そんな両者が同所に葬られた因縁に人々は感じ入ったと、そういうお話が伝わっています。
ことの真偽はさておき、この経ヶ峯が高僧と藩祖が埋葬地に定めた特別な場所であったことは確かです。経ヶ峯は藩祖政宗の、また歴代藩主の墓所として郷土の人々の心の拠り所ともなりました。今、見ることのできる経ヶ峯の自然豊かな姿は、先人たちが大切に守り伝えてきたその証ともいえます。
この暑さが和らぐと、まもなく秋がやってきます。10月には瑞鳳殿本殿の特別御開帳、能楽、11月には紅葉ライトアップとイベントが目白押しです。この機会にぜひお足運び頂ければ幸いです。